最後は高校!どのように変わる、プログラミング教育!

プログラミング

愛知県稲沢市在住の【中小企業診断士✖️IoTプロフェッショナルコーディネーター】が、ものづくりの楽しさを簡単にやさしくお伝えする《がちゃラボ》です。

本ブログでは、小学校でのプログラミング教育を中心として、学習指導要領にどのようにプログラミング教育が導入されていくのかお伝えしてきました。前回中学校におけるプログラミング教育の記事を書きましたが、今回は高校教育におけるプログラミングです。

中学校では、ネットワークを使いクイズやチャット、掲示板といった双方向のwebページ作成まで実施するとお伝えしました。このレベルでもかなり高度ですね。普段ソフトウェアの開発を行っている筆者でも、「さあ、やってみよう」と言われてもできないようなテーマです。

さて、それよりも上の高校ではどのような授業を行うのでしょうか。

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高校では専門学科でプログラミングを

小学校では算数や理科、中学校では技術の授業というように、全ての児童・生徒が受ける授業でプログラミング教育が行われます。例えば、プログラミングが得意な人も、またそうでない人も、小学校の5年生の算数の時間には、正多角形をプログラミングを用いて描く、という課題が出ます。

ひょっとすると、中学校の技術に関しては選択制になるのかもしれませんが、基本的には全員がプログラミングを行うと考えています。小学校・中学校までは平均的に優劣付けずに学ばせるってことなんでしょうね。

さて、では高校ではどうでしょうか?高校の新学習指導要領を見ると、

ウ 主として専門学科において開設される各教科・科目
各学校においては,教育課程の編成に当たって,次の表に掲げる主として専門学科(専門教育を主とする学科をいう。以下同じ。)において開設される各教科・科目及び設置者の定めるそれぞれの標準単位数を踏まえ,生徒に履修させる各教科・科目及びその単位数について適切に定めるものとする。

引用 ~文部科学省「【総則編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説」~

ということで、農業や水産などと並んで、『工業』『商業』『情報』という科目があり、その中でプログラミングというキーワードが出てきます。数学や物理といった一般教養科目の中ではなく、専門科目の中で学ぶようです。当然と言えば当然ですね。さすがに、高校生ともなると将来を見据えて生徒も学校を選んでいるわけで、小学校のように全員に均等に、という必要はありません。なので、学びたいと思う人にしっかり学ばせようということですね。

なので、この点は特に昔と変わらずです。

筆者が高校生の頃(高専でしたが)も、電子・電気・情報系の学科だった人はプログラミングを行いますし、建築関係に行った人は学びませんでした。対象とする生徒に関しては今も昔も変わらずですね。

情報系の科目では幅広くプログラミングを

では、実際に高校生になって情報系の科目があった場合、どのようなことを学ぶのでしょうか。『【情報編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説』の中に「第6節 情報システムのプログラミング」という部分があり、ここを取り上げます。

(3)プログラミング
イ プログラムの作成
ここでは,分割した機能要素を取り上げ,適切なデータ構造を選択すること,アルゴリズムを考えること,適切なプログラム言語を選択すること,プログラムを作成すること,プログラムが正常な動作をするかどうかについて単体試験を行うことなどを扱う。
また,プログラムの作成に当たっては,プログラム間でお互いにやりとりを行うための API(Application Programming Interface)やライブラリの活用,関数の定義と使用によるプログラムの構造化などを行う。
さらに,カメラ,スキャナ,気温センサ,衛星を用いた位置情報システムなどの情報を読み取り,コンピュータ内部で処理を行った上でモーターや LED などの出力装置,ネットワーク上の機器に出力することも考えられる。

引用 ~文部科学省「【情報編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説」~

はい、ということで、もうこの内容は易しく簡単には説明できません。専門性が高いので、各キーワードをググってもらった方がいいです。

ただし、例えば「分割した機能要素を」という部分は、小学校の時に行ったプログラミング的思考の話になります。すべてのものの動作は複数の要素からなっていて、それを1つ1つ分解できるように、というのがプログラミング的思考でした。よって、小学校の時に身に付けるであろう知識・考えをベースにして、高校の情報科目でのプログラミングの授業は構成されます。

同じように「ネットワーク上の機器に」という部分、中学校の技術の授業でネットワークの知識を学びましたが、それも高校での勉強のベースになりそうです。

そのため、内容は複雑で知識もより深くなりますが、そのベースにあるのは小学校でのプログラミング的思考の学びであり、中学校までのプログラミングの授業になりそうです。

高校からいきなり!という人にはハードルが高いかもしれませんが、そうはならないように、小学校や中学校の授業は構成されるのですね。

まとめ

今回は高校でのプログラミング教育についてお伝えしました。従来からも高校では実施されていますので、それをより強化するということなのでしょうね。

筆者は高校(高専)時代は情報系の学校でしたので、アセンブラやC言語などさまざまなプログラミングの手法を学びました。今の仕事においても、その時に学んだものがベースとしてしっかりと生きています。プログラミングは、一朝一夕にはいかないってことですね。

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