愛知県稲沢市在住の【中小企業診断士✖️IoTプロフェッショナルコーディネーター】が、ものづくりの楽しさをお伝えする《がちゃラボ》です。
今回はScratch(スクラッチ)というプログラミング言語を使って、正多角形の角度を求めるプログラムを作ります。
正多角形の角度というと、
- 内角
- 内角の和
- 外角
ですね。
算出するための公式もありますが、みなさん覚えています?
公式。すっかりと忘れた。。。
下記の記事でも書いた通り、小学校や中学校では学習指導要領が改訂され、2020年度よりプログラミング教育が始まります。
算数や数学の授業でもプログラミングを行うということで、こういった正多角形を題材とすることもあり本記事が参考になればと思います。
なお、以前に正三角形を描くプログラムをご紹介したので、そちらも合わせて参考にしてください。
公式のおさらい
まずは、角度を求めるための公式のおさらいです。
正 n 角形を描くとした場合、求める角度はそれぞれ
内角の和=180°×(n – 2)
内角=内角の和÷n
外角=360°÷n
です。式の導出の方法は教科書でも見てください(ググってください)!
変数(数を入れる箱)を使おう
Scratchには変数という数字をいれる箱が準備されています。この変数を今回は使います。
『変数』というグループがあります。
ここに『変数を作る』というボタンがあるので、そちらをクリックしてください。
すると、変数の名前を入力するように求められるので、「数字」と入力しOKを押しましょう。すると、『数字』という名前の変数が作られます。
この数字に正n角形のnに当たる数字を入力するようにします。例えば正三角形なら3、正方形なら4を入力します。
変数という箱に数をいれるためには、『(変数)を○○にする』というブロックを使います。これをスクリプトエリアに置きます。
そして、(変数)の部分を『数字』という変数名に変えて、今回は正方形を題材とするので○○の部分に4と入力しましょう。注意点としては、4の部分は半角の数字にするようにしましょう。
他に『内角』『内角の和』『外角』という変数を準備します。
なお、変数を作ると実行エリアにそれぞれの変数の中身が表示されるようになります。
演算ブロックを使おう
続いては、角度を求めるための演算をブロックを使って行います。
演算を行うためには、『演算』グループにあるブロックを使います。
今回は「引き算・掛け算・割り算」のブロックを使います。
内角の和を求めてみよう
内角の和は、180°×(n – 2)という公式で求めます。そのため使う演算ブロックは『掛け算』『引き算』の2つです。
それでは掛け算と引き算のブロックをスクリプトエリアに置き、プログラムを組んでいきましょう。
まずは引き算です。左の空白にnに相当する「数字」という変数を入れます。そして右の空欄に2という数字を入れます。
これで「n – 2」ができました。
次に掛け算です。左の空欄には180という数字を入力します。そして右の空欄には先ほど作った引き算のブロックを入れます。
これで内角の和を求めるためのブロックができました。
これを『内角の和』という変数に入れたいので、『内角の和を○○にする』ブロックを置き、○○の部分に先ほど作った掛け算と引き算のブロックを入れます。
これで、『内角の和』という変数に内角の和の計算結果を入れるためのブロックができました。
内角と外角を求めるプログラムも作ろう
では、同じ要領で『内角』『外角』を求めるブロックを作りましょう。それぞれを変数ブロックと演算ブロックを使って組んで、内角の和のブロックと組み合わせます。
これで今回のプログラムの完成です。
算数や数学の公式をプログラミングすることができました
実行(テスト)してみよう
それでは、作ったプログラムを実行してみましょう。「数字」変数に4を入れるプログラムとなっていますので、実行結果は以下のようになります。
試しに、数字を5にして実行してみてください。
いかがでしょうか?正しく算出されましたか?
最後に
今回はScratchを使って、算数や数学の勉強をしてみました。公式をしっかりと覚えることも大切ですが、プログラムと組み合わせて覚えると、より身につくかもしれませんね。
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